2020.8.5カテゴリー:印鑑の種類について
実印と認印と銀行印の違いとはどのようなものなのでしょうか。
それぞれの違いについて知らずに購入を考えている方は多いと思います。
そのため、事前に実印と認印、銀行印の特徴を把握しておきたいですよね。
今回の記事では、具体的にそれぞれの違いや選び方のポイントを見ていきましょう。
□それぞれの印鑑は同じものを使用してはいけないの?
そもそも、銀行印と認印と実印は同じ印鑑を使用してもいいのでしょうか。
結論から申し上げると、同じ印鑑は使用しない方が良いです。
理由は2点あります。
1つ目の理由は、同じ印鑑を使用していると、もし紛失してしまった場合に二度手間が発生してしまうためです。
紛失してしまうと、役所に実印登録を廃止しに行く必要があるだけでなく、金融機関にも銀行届出印の変更をしなければなりません。
そのため、実印、銀行印、認印を同じ一つの印鑑で登録しておくと、紛失してしまっただけでたくさんの手続きが必要になります。
これらのことを考慮すると、それぞれの印鑑は分けておいた方が良いでしょう。
2つ目の理由はセキュリティ面での心配が増えるためです。
1つの印鑑で全ての書類に登録していると、その分だけ印影が流出してしまいます。
つまり、それだけコピーされて悪用されてしまう危険性が増えるということです。
そのため、セキュリティの観点からも印鑑は分けて方が良いと言えるでしょう。
□銀行印と認印と実印はそれぞれ違う
次に、それぞれの印鑑の役割について解説します。
*実印の役割とは?
実印とは、役所に登録した印鑑のことです。
一人につき1つまでしか登録できないため、注意が必要です。
1つまでしか登録できないということは、つまり実印を捺印すると本人が確実に認めたものとして扱われることになります。
そのため、実印を扱う際には細心の注意を払う必要があるでしょう。
また、実印を扱う際に必要なのが印鑑登録証明書です。
書類に押された印鑑が本当に役所で登録された実印なのかを確認するための書類です。
契約を行うときには必ず印鑑証明書とセットで求められるため、大切に保管しておきましょう。
詳しくは後述しますが、実印を作成する際には、書体やサイズに気を配る必要があります。
複製を避けるために、なるべく複雑で真似ができないような印影の印鑑を選ぶと良いでしょう。
*認印の役割とは?
認印とはどのようなものなのでしょうか。
認印は実印とは違い、少しラフな場面で使われる場合が多いです。
堅苦しい契約ではなく、日常生活において本人の承認が必要な場合によく使用されます。
イメージしやすい例をあげるとすれば、宅配便で押すハンコは認印だと言えるでしょう。
認印の場合は重厚なものではなく、シャチハタなどの比較的ラフなものを使っても大丈夫です。
100円ショップでも買えますが、あまりに複製が簡単なハンコを使用してしまうと、悪用される恐れがあるため、ある程度の品質のもので作ることをおすすめします。
*銀行印の役割とは?
銀行印は、銀行に新しく口座を開設するときに必要なものです。
銀行届出印という言葉を聞いたことはありませんか。
銀行窓口では、この銀行届出印を使って様々な契約を行います。
例えば、銀行引き落としの契約、クレジットカード作成時の書類といったものでしょう。
この銀行印さえあれば、様々な契約を結んだり解約したりできるため、もし悪用されてしまったとしたら、大変な損害を生み出してしまいます。
そのため、必ず銀行印のセキュリティ面は意識して保管しておきましょう。
□選び方のポイントとは?
選び方のポイントは大きく分けて3つあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
まずはサイズです。
多くの方は実印、銀行印、認印をそれぞれ別に作っています。
実印の方を銀行印よりも大きく、銀行印の方を認印よりも大きく作ると見分けやすく、使い勝手がよくなるでしょう。
女性は男性よりも一回り小さく作る場合が多いです。
次に書体や名前です。
フルネームで印鑑を作成する方もいれば、下の名前だけで作成される方もいらっしゃいます。
特にルールは定められていないため、本人確認さえできれば大丈夫です。
ただ、あまりに簡単な書体にしてコピーしやすくなったり、苗字が変わることで使用できなくなったりするといった、トラブルにつながりやすい作り方は避けましょう。
女性の方で実印と銀行印を作られる際には、下の名前だけで作成しておくと、結婚しても余計な手間が増えないためおすすめです。
最後に素材です。
素材は耐久性を意識して選びましょう。
ハンコを落としてしまい、縁が欠けたり、文字の一部が破損したりしてしまうと、ハンコとしての効力がなくなってしまいます。
そのようなことを避けるためには、耐久性が高い素材を選ぶことがポイントです。
□まとめ
この記事で紹介したように、実印と銀行印と認印はそれぞれ違うものを作った方が良さそうですね。
今回の選び方を参考にして、自分だけの印鑑を作成してみてください。