印鑑は我が国、日本が発祥ではありません。
しかしながら、印鑑が社会で重要な役割を担っているのは我が国、日本だけです。そんな印鑑の歴史について触れます。
- 印鑑の発祥
- 印鑑の発祥は、5000年以上前に遡ります。古代メソポタミアに起源がされており、当時の有力者だけが持てるものでした。
その後は歴史とともにっ世界各地に伝播しますが、現在でも印鑑が活用されているのは日本だけです。これは国民性と関係しているかもわかりません。 - 中国での活用
- 紀元前220年頃、秦の始皇帝が中国で世を治めましたが、その初めてできた中央集権国家で広い国土に各種多様な文字が使われておりましたので、その文字の統一が行われました。
その統一された文字が現代の印鑑でも使われる篆書体の原型です。
始皇帝は文字の統一と同時に、皇帝の印鑑を定めました。それは権威と地位の証明でもあったのですが、印鑑の本質はここにあります。
印鑑は自らを証明するものなのです。だからこそ印鑑市場では、世界に1本だけの印鑑となる手書き文字での作成もお選びいただくことが可能です。 - 日本に伝わる
- 中国の後漢の時代に日本に印鑑文化が伝わったとされています。
それが歴史でも有名な漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」と彫られた金印です。平安時代になると個人でも印鑑を持つ文化が定着してきたようです。
そして、大きく変わったのが明治時代です。明治時代には法律で公の印鑑は全て管理されるようになり、個人の印鑑には、印鑑登録制度が導入され、現在の住民基本台帳を基本とした印鑑登録制度の原型となりました。
世界で印鑑登録制度が社会に根づいているのは日本だけです。
筆跡だけが頼りとなるサインよりも、契約書で確認できる筆跡とその人(法人)だけしかないはずの印鑑という物質の双方で照合できる方がより確実なのは間違いありません。
この印鑑という重要な物を大事に管理できるのが日本人の気質、文化ではないでしょうか。
そんなその人だけしか持てない、その人だけの文字で作成された印鑑であることが印鑑の本質です。
最近の安売り量販店の印鑑通販店では、同じ印鑑が出来上がるような作成工程をとっていることがありますが、印鑑市場では、この世に1本だけの貴方だけの安全な印鑑を手書き文字で作成することも可能です。