2019.11.20カテゴリー:印鑑の書体について
女性で印鑑を作りたいとお考えの方はいらっしゃいませんか?
そこで気になるのが印鑑の書体ですよね。
「印鑑を作りたいけど、どの書体にしたら良いか分からない」
「印鑑は何度も作り直したくないから、失敗は避けたい」
今回は、このようにお悩みの方に向けて、女性の印鑑の書体やサイズ、名前の表現方法ついて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
□女性におすすめの書体
印鑑の書体にどんな種類があるか分からない、という方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
印鑑の書体はとても多く、用途によって使い分けられます。
女性におすすめの書体と書体の特徴をご紹介します。
*隷書体
秦の時代に作られた書体で、篆書体を直線的に読みやすくした書体です。
篆書体を簡略したもので、バランスが取れた美しい印影を作ります。
可読性が高いので、認印でよく使われています。
*古印体
丸みを帯びた書体で、日本で生まれたものです。
途切れや線の強弱が特徴で、親しみやすいでしょう。
可読性が高いので、認印によく使用されます。
*楷書体
1画1画離して書かれる、教科書に使われている書体で、最もなじみ深いでしょう。
すっきりとした字体で、認印としてよく使われます。
*篆書体
昔から使われている書体で、象形文字から生まれたと言われています。
パスポートや日本銀行が発見するお札にも使われているので、普段から目にしている方も多いでしょう。
威厳や風格があり、実印で人気の書体です
可読性が低く、偽造がしにくい書体なので、安全性が高いです。
*太枠篆書体
女性におすすめの書体です。
篆書体よりも字体が細いため、柔らかい印象になります。
枠を太くし文字を細くしているため、すっきりとした見た目になるでしょう。
柔らかな印象の印鑑にしたい方におすすめです。
□書体のサイズ
印鑑を作る時に迷うことの1つがサイズ選びでしょう。
女性におすすめのサイズを解説します。
・実印は15mmか13.5mm
実印の大きさは、8mmの正方形に収まらず、25mmの正方形からはみ出さないサイズと規定されています。
女性にとって使いやすい大きさであることを考慮すると、13mmや15mmが一般的に選ばれるサイズでしょう。
結婚されている方は、夫婦どちらかの実印を小さめに作ることで取り間違いを防げるでしょう。
昔の慣習で、男性は力強く、女性はおしとやかに振る舞うことが好まれました。
そのため、女性の印鑑は、男性よりも小さい方が好ましいとも言われていました。
・認印は12mmか10.5mm
力強さよりもエレガントな風格や雰囲気が人気となっています。
12.0mmや10.5mmといった比較的小さめがおすすめです。
・銀行印は13.5mmか12mm
13.5mmか12mmであれば、結婚後も夫婦間で大きさが被ることは少ないでしょう。
独立する人や起業する人はゲン担ぎとして、大きめの銀行印を作る方もいらっしゃいます。
□印鑑の名前はフルネーム?苗字?
印鑑の種類別に解説します。
・実印
女性で、将来結婚を考えている方は名前のみで作られる方が多いです。
名前のみの実印を作ると、結婚で苗字が変わっても印鑑を変更する必要がなくなります。
また、印相学では、女性にフルネームは後家相と言われています。
フルネームで作成すると女性の運勢が強くなりすぎて、男性の運気を奪ってしまうという考えです。
そのため、縁起があまり良くありません。
考えの1つであるので、参考程度にしましょう。
しかし、偽造対策という安全面では、名前のみよりフルネームの方が良いです。
そのため、ご自身の考えに合わせて決めましょう。
・銀行印
銀行印は、自身の金融の取引に用いられる重要なものです。
偽造や詐欺に使われないようにも印影をなるべく複雑に作る必要があります。
フルネームで作ることで安全性が高くなるでしょう。
金融の取引に使われる重要な印鑑なので、セキュリティ面も考慮して作りましょう。
・認印
認印はどこかに登録する印鑑ではないので、名前の入れ方に規定はありません。
一般的には、苗字が多いでしょう。
認印は、回覧板の確認や社内文書への押印など、自宅や会社でも使用します。
自宅では家族で使用したり、社内外では社会的な立場で使用したりするため、苗字のみを入れることが多いです。
周囲に同じ苗字の人がいる場合は名前の入った認印を使用するなど、状況に合わせて選びましょう。
□シャチハタと認印の違いとは?
シャチハタも認印も、実印や銀行印に比べて日常的に利用する場面が多い印鑑です。
「認印でも可」とされる書類でも、シャチハタでは不可というケースもよくあります。
ここでは、シャチハタと認印は、具体的にどのように違ってどのように使い分けるのかご紹介します。
*シャチハタとは何か
シャチハタとは一般的に「インクが印鑑そのものに内蔵されているスタンプ式の印鑑」とされています。
しかし、シャチハタとは実は会社名であり、印鑑製品自体の名前ではありません。
この会社名は、正式には「シヤチハタ」と表記されます。
表記はシヤチハタでも、読み方がシャチハタであるため、シャチハタという言葉が広まりました。
シヤチハタが提供している印鑑の製品としての名称は「ネーム印」です。
このスタンプ式印鑑の特徴は大きく2つあります。
1つ目は、インクが内蔵されていて利便性が高い点です。
スタンプ式印鑑1つだけあれば、他に印鑑マットや朱肉の用意は必要なく使えます。
インクが途切れないため、連続で押しても問題なく使えます。
2つ目は、公的書類では原則使えない点です。
スタンプ式印鑑は一般的に既製品であるため、同じ印影のスタンプ式印鑑が複数存在します。
そのため、なりすました他人ではなくて、間違いなく本人であることを確かめる、いわゆる真正性が求められる公的な書類では原則使えないのです。
また、スタンプ式印鑑の印面はゴムでできているため、劣化した場合、印影の形が変化してしまう可能性があります。
これも、真正性を保証できない理由の1つです。
*認印とは何か
認印は、個人の名前が記された印鑑で、印鑑登録がされていない印鑑のことです。
印鑑登録がされた印鑑は実印です。
実印は、不動産取引や契約書類などの重要な場面で用いられますが、認印は広く日常的に使われます。
ちなみに、法人向けの認印は角印(カクイン)と呼ばれるもので、四角い印鑑です。
「株式会社XXX」といった会社名や屋号が彫られています。
*シャチハタと認印の違い
認印は、印鑑登録がされていない印鑑全般のことをいうため、朱肉や印鑑マットを使用するタイプの印鑑と、スタンプ式印鑑(シャチハタ)も、認印として使えます。
しかし、先ほども述べた通り、公的な書類や契約書といった正式な文書などではスタンプ式印鑑は使えない場面があります。
朱肉を使うタイプの印鑑のメリットは大きく2つあります。
1つは印面が劣化しにくい点です。
もう1つは認印として、ほとんどの場面で使用できる点です。
印面がゴム製のスタンプ式印鑑と比べると、劣化しにくく印影の形の変化も起こりづらく、公的な書類でも使えます。
朱肉を使うタイプのデメリットとしては、朱肉や印鑑マットの用意が必要で、連続で綺麗に押印することが比較的難しく、手間もかかる点が挙げられます。
*利用シーンごとの使い分け
スタンプ式印鑑は、正式な文書では使えないため、以下のような場面などで使うことがオススメです。
・宅配便や郵便物の受け取り
・社内書類など比較的重要でない書類の確認印として
一方、朱肉を使うタイプは幅広いシーンで認印として有効なので、あらゆる場面で使えます。
そのため、例えばスタンプ式印鑑が使えないような以下の場面で使うことがオススメです。
・会社へ提出する雇用契約書や扶養控除等申告書などの書類
・公的な届出に必要な書類
□シャチハタの利用シーン別のオススメ書体
宅配便や郵便物の受け取りなど、スタンプ式印鑑(シャチハタ)を家で使う場合は、文字がはっきりと分かりやすい書体がオススメです。
具体的には、楷書体や明朝体、ゴシック体など、文字が読みやすい書体が好まれるでしょう。
会社や仕事上で使う場合も同じく、読みやすい書体が良いでしょう。
格式高いような雰囲気で、印に味を出したい場合は、古印体や隷書体なども人気の書体です。
□まとめ
今回は女性の印鑑の書体やサイズ、名前選びについて解説しました。
この記事を参考に、自分だけの印鑑を作成してみてください。
同じ名称の印鑑でも価格がお店によって違うのは、材質が異なる場合もありますが、基本的には作成方式が異なるからです。
当社では少々価格は高くなりますが、文字の作成から手書き文字で作成し、美しい文字でこの世に1本だけの安全な印鑑を作ることに努めています。
熟練の職人が作り続けて32年の当社が、皆様に世界で1本だけの印鑑をご提供します。
印鑑に関するご相談・お問い合わせを心よりお待ちしております。