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子供の実印を作るために必要な事!! 18歳を迎える前に確認しておきましょう!!

2017.11.5カテゴリー:印鑑について

子供の実印を作るために必要な事!! 18歳を迎える前に確認しておきましょう!!

日本の社会で生活するには欠かせない実印。
成人されている方々であれば、経験と共に重要性と役割を把握されていることでしょう。
しかし、印鑑に触れる機会が少ないお子様には、それらがわかりません。

特に、進学や就職を控えているお子様の中には、「大人に成れば印鑑が必要なのはわかるけれど、どういう時に、どういう印鑑を作れば良いんだろう?」と考えている事が多いです。
今回は、そのようお子様がいらっしゃるご家庭に向けて、実印の作り方をお伝えします。
お子様と一緒に印鑑を作って、これからの人生を支えてあげませんか。

 

□実印の役割

まずは、実印の役割からです。
どういう場面で使うのかを想像することによって、手にしたい印鑑のイメージを具体的にすることができますよね。

お子様における、これから先の人生を支える印鑑です。
愛情を示して大人が選ぶのも良いですが、本人に人生の相棒を選んでもらいたいですよね。
そのためにも、実印の役割をしっかりと教えてあげましょう。

では、実印にはどのような役割があるのかを改めて確認していきます。
実印とは、印鑑登録を行う際に用いる印鑑の事です。
印鑑登録は住民登録が行われた役所で行い、それによって印鑑に法的な効力が付与されます。
公正証書の作成や不動産取引、遺産相続などを行う際には、実印の存在が欠かせません。

つまり、実印は『あなたの存在を証明する』役割を持っている印鑑なのです。
この実印を無くしたり、盗られてしまったりすれば、その人の人生は壊れてしまうでしょう。
実印の重要性を不備なく伝えて、「たかが印鑑でしょ」と軽視されてしまうことが無いようにしてください。

 

 

□実印にできる印鑑の条件

どの印鑑も実印にできるわけではありません。
最近では100円ショップなどでも印鑑が販売されていますよね。
そのような印鑑が実印にできてしまえば、知らない誰かがあなたに代わって様々な契約を結んでしまうかもしれません。

それを防ぐための条件が、いくつか設けられているのです。
今回はその中から、2つの条件をお伝えします。
それらを踏まえて、自分だけの実印を手に入れましょう。

1つ目は、大きさに関する条件です。
一般的には、『印面の直径が8mm以上24mm以内』の印鑑が実印として用いることができます。
大きさに関してはあまり気にすることは無いですが、このような条件があることを頭の片隅には入れておいてください。

2つ目は、印面に関する条件です。
印面には、必ず本名を彫らなければなりません。
文字数などに規定はありませんが、フルネームで作るのがオススメです。

家族の印鑑と混同してしまうだけでなく、苗字だけであれば悪用されてしまう確率が非常に高くなってしまいます。
防犯の面にも注目して、実印を作成してください。

 

□実印にオススメの印材

実印の素材に特に規定はありません。
しかし、何処でも買えるような素材やゴム素材、壊れやすい素材の場合、防犯を理由に登録できないこともあります。
それらの点を考慮すると、あまり簡単に購入できず、壊れにくい素材で印鑑を作るのが良いかもしれませんね。
それらが備えられた、男女別のオススメ素材をお伝えします。

男性にオススメの素材は、黒水牛です。
黒水牛の特徴は、何といっても質感でしょう。
艶やかで厚みのある黒は、多くの人を魅了します。
今の時代インターネットで購入することもできますが、店頭に足を運んで、その良さを味わってから購入してみませんか。

女性におすすめの素材は、琥珀です。
琥珀は宝石のように美しく、どの時代の女性も虜にしてきました。
数千万年~数億年前の樹脂が化石と成って、琥珀が形成されます。
数ある印材の中でも最も歴史のある琥珀を手にして、女性としての魅力を更に引き出してもらいませんか。

 

□実印にオススメの書体

実印に用いる書体には条件がありません。
しかし、書体によって防犯が期待出来たり、開運が期待できたりするのです。
印材だけではなく、書体にもこだわってみませんか。

それでは、防犯が期待できる書体からお伝えしていきます。
防犯を意識したい方は、篆書体(てんしょたい)を選んでみてはいかがでしょうか。
篆書体は象形文字から生まれ、風格のある印影が人気を博しています。
象形文字から生まれているため、そう簡単に書体を真似することはできません。
その上、枠が太く彫られるため、落下時に置ける損傷も少なくなります。
篆書体であれば、本当に一生使える実印が生まれるかもしれませんよ。

続いて、開運が期待できる書体についてお伝えします。
開運が期待できる書体は、印相体です。
印相体は篆書体を基本として作られた文字であるため、防犯面も期待できます。

しかし、注目してほしいのはそこではありません。
印相体は吉相体(きっそうたい)とも言われています。
文字が八方に広がっていることから、縁起が良いとされたそうです。
印相体で、あなたの人生に運を招き入れてみませんか。

 

□印鑑登録は何歳からできる?

お子様がいらっしゃる方にとって特に気になる話題が、印鑑登録が可能になる年齢でしょう。
印鑑登録は、15歳以上、かつ成年被後見人でなければ行えます。
成年被後見人とは、精神上の問題や健康面での問題により、正常な判断が難しい人のことを指し、家庭裁判所から後見開始審判を受けた人のことです。

また、印鑑登録を行うタイミングは個人なのか、法人なのかによって異なってきます。

個人の場合、基本的に印鑑登録は必須ではありません。
家や自動車など、ローンを組むような物を買う際に、実印、および印鑑登録証が求められた場合には必要ですがそれ以外の場合には特に必要がないことを覚えておくと良いでしょう。

一方で法人の場合には、会社設立などの法人登記を行う際に印鑑登録を行う必要があることが商業登記法で定められています。
この時登録した印鑑は「届出印」と呼ばれ、会社にとっての実印として契約や取引などを行う際に必要です。
社会的信用を維持するためにも、デザインや素材によく注意しながら、登録するようにしましょう。

 

□印鑑証明書が必要なシーンの具体例をご紹介

それでは、印鑑証明書が必要な手続きにはどのようなものがあるのでしょうか。
基本的に、遺産分割に関する手続きの際には、印鑑証明書が必要なことが多いです。
多くの場合、印鑑証明書はその都度発行することになりますが、必要な枚数があらかじめわかっている場合は、一度にその枚数分取得しておくと良いでしょう。

実際に印鑑証明書が必要な手続きの例として、以下のようなものが挙げられます。
・遺産分割協議書の作成
・預貯金の払い戻し
・相続登記、相続税の申告

1つ目は、遺産分割協議書を作成するタイミングです。
遺産分割協議書を作成する際には、相続人となる全員分の印鑑証明書が必要になります。
遺産分割後に行われる手続きにも印鑑証明書の提出が求められるため、遺産分割協議書を作成する際に提出することが多いです。

2つ目は、預貯金の払い戻しです。
遺産分割の割合が決まった後、預貯金の払い戻しが行われますが、相続方法によって必要な印鑑証明書が異なってきます。

遺言書がある場合、相続人が1人の場合、家庭裁判所による審判手続きなどで分割方法が決まった場合には預貯金を相続する方の印鑑証明書が必要です。
それに対して、遺産分割協議書を作成した場合には、作成の際と同様に相続人全員分の証明書が必要になります。

3つ目は相続登記、相続税の申告のタイミングです。
遺産分割協議書のもと、不動産の登記名義を変更する場合には、相続人全員の印鑑証明書が必要です。
それ以外の場合には印鑑証明書は必要ないため、覚えておきましょう。

また、遺産分割協議書を作成した場合、相続税の申告の際にも、相続人全員の印鑑証明書の提出が必要になります。

 

□印鑑証明書を発行する方法は?

そんな印鑑証明書は、どのようにして発行するのでしょうか。
印鑑証明の取り扱いは、自治体ごとにそれぞれ異なりますが、一般的な印鑑証明書の発行方法をご紹介します。

原則としては、本人が直接申請するのが確実ですが、本人が手続きできない場合には代理人が手続きを行うこともできます。
証明書の発行の際に必要なものは、以下の通りです。
・印鑑登録証、住民基本台帳カード、または個人番号カード
・手数料
・申請をしに行った方本人の本人確認書類(一部自治体)

印鑑登録証は、市区町村の役所で印鑑登録を行うことで発行してもらえます。
この登録証と必要な手数料、本人確認書類を持参し、各市区町村の窓口に置かれている「印鑑登録証明書交付申請書」を記入、それを提出するという手順を踏むことで発行されるという流れです。

印鑑証明書の発行には、実印ではなく印鑑登録証が必要なことを覚えておきましょう。

基本的に、こうした重要な申請を代理人が行う場合には、これ以外に委任状が必要ですが、印鑑証明書の発行には不要な場合が多いです。
代理人が印鑑登録証を持参することで、申請を行い取得できます。

また、印鑑証明書の代わりに住民基本台帳カードや個人番号カードも使用できますが、代理人が申請する場合には印鑑証明書を提出するのがおすすめです。

 

□まとめ

今回は、成人間近のお子様が居るご家庭に向けて、実印の作り方をご説明しました。
お子様が大きくなるにつれて、印鑑が必要になる場面が増えてくるでしょう。
この記事でご紹介した内容を踏まえて、お子様の人生を支えられる実印を作りませんか。

 

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印鑑の知識

  • ■印鑑登録について

    どんな印鑑でも印鑑登録をして実印として使えるわけではありません。大きすぎる印鑑や小さすぎる印鑑もNGですし、材質によっても不可となる場合があります。詳しくはこちら

  • ■作成可能な文字数について

    基本的に印鑑市場手書き文字館では作成する彫刻印鑑の文字は全て手書き文字で作成するため、物理的に可能な文字数であれば、どのような文字でも書くことができます。
    但し、狭いスペースに詰め込み過ぎると線が細くなりすぎたりして、彫刻に耐えれなくなります。
    文字数は漢字やひらがななど組み合わせる文字によって異なります。

  • ■紛失したので前と同じ印鑑が欲しい場合

    実印や銀行印に使う彫刻印鑑は、同じものを作ることはできません。
    そのため紛失した際は、新しい印鑑を作り必ず再登録の必要があります。
    実印や銀行印にゴム印等の同じものがいくらでもできるような印鑑が登録不可の理由はそこにあります。

  • ■印鑑の文字が何と書いてあるか読みにくい

    特に実印では「印相体」という現代文字と一見異なる形状を持つ書体が好まれますが、特に印相体が読みにくいのは当然です。
    読みにくいからこそ、印影を第3者が見ても一目で何と書いてあるか判りにくく、防犯性に優れていると言われています。

  • ■同じ名称の印鑑でもお店によって、どうして価格が違うの?

    それは、材質も微妙に異なる場合もありますが、基本的には作成方式によって価格は異なるからです。
    大量生産の激安店では、作成にかける時間や人員を割くことができません。
    印鑑市場手書き文字館では少々価格は高くなりますが、文字の作成から手書き文字で作成し、美しい文字でこの世に1本だけの安全な印鑑を作ることに努めています。

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