2019.2.15カテゴリー:印鑑について
「実印はフルネームと苗字のみ、どっちがいいの?」
とても大切な実印に刻むべき名前は、フルネームか苗字か、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「実印についての知識」「実印にふさわしい書体」「フルネームにするかどうかを悩むときに考えるポイント」をご紹介します。
□実印について詳しく知っておこう
実印とは、自分の戸籍上の名前を刻んだ印鑑を登録申請に役所に出して、認められた印鑑のことをいいます。
印鑑の中で最も重要なものであり、不動産手続き、遺産相続、保険金の受け取り、公正証書や契約書など、さまざまな場面で使用されています。
そんな重要場面で使用される実印ですが、実は三文判を登録することも可能です。
三文判とははんこ屋や文房具屋で販売されている安価なハンコです。
ただし、安いものでも登録申請を出すことはできますが、偽造されるというリスクが伴ってしまうため、大事な契約や金融に関することに使用するのはおすすめできません。
そのため、自分でオーダーした個別の印鑑を実印として登録する人が多いです。
自分の印鑑を大事にして安全に契約等を進めましょう。
また、印鑑を大切にしている方は、しっかりしているというイメージをもたれやすいですよね。
少しおおげさかもしれませんが、使用する印鑑によってその人の人柄も判断されるのです。
□実印に適している書体は?
実印に最も適している書体は印相体です。
印相体は、一見すると一番読みにくい書体です。
そんな印相体には3つのメリットがあるます。
1つ目は、ぱっと見たときに複雑で読みにくいため偽造されにくいという点です。
特に実印は最も重要な印鑑なので、偽造されやすい書体を使うと詐欺の被害に合う可能性がでてきます。
そのようなリスクを避けるためにも複雑で偽造されにくい印相体が良いのです。
2つ目は、広がるような字体なので印鑑の外壁に接する点が多く印鑑の外枠が欠けにくいという点です。
実印は外枠が欠けてしまうと、実印としての効力を失ってしまうため、新たに実印を作り直す必要がでてきます。
新しく作り直して登録し直すという面倒なことにならないためにも、最初から枠が掛けにくいデザインを選ぶほうが良いと言えるでしょう。
そして3つ目は、縁起の良さです。
印相体は外枠に向かって線が伸びており、幸運を引き寄せると言われています。
日本人は昔から、大切なものはなるべく縁起の良いものを選ぶ心情があるので、印相体を選ぶ方は多いです。
この3つのメリットから、印相体は実印にふさわしい書体と言えるでしょう。
書体はその印鑑の印象を決める大事なものです。
せっかく印鑑をつくるのでしたら、いくつか書体を見比べて、自分のお気に入りの書体を選びましょう。
□実印に使う名前の決め方
実印に彫刻する名前は特に規定はなく、フルネームと苗字のみどちらでも登録することができます。
しかし、人気が高いのはフルネームです。
実印は自分を証明するために使うものですので、フルネームでつくるべきだ、と考える人が多いようです。
基本的にフルネームか苗字のみかで印鑑作成にかかる値段の差はありません。
また、あまり知られていませんが、実印を名前のみでつくることもできます。
名前だけの実印を作るのは、特に女性が多いです。
女性は結婚すれば苗字が変わることが多いので、フルネームの印鑑をつくってしまうと、新たに作り直さなければならなくなります。
その手間を省きたいと考えて、最初から名前のみが彫刻された印鑑をつくる方もいるのです。
また、苗字の字数や画数が多い場合も、印鑑を押したときに字が潰れてしまったり、擦れてしまったりすることを防ぐという理由で名前のみを選ぶこともあります。
安全性、名前の字数や画数、結婚などを考慮して印鑑に彫刻する名前を決めましょう。
□フルネームと苗字のみどっちがおすすめ?
苗字のみや名前のみを使用すると、似たような印影が多くあるため詐欺等に利用されるリスクがでてきます。
また、家族の間で間違いや混乱を招いてしまうかもしれません。
そのようなトラブルを避けるためにも、自分だけの印影が手に入るフルネームを使用する印鑑がおすすめです。
□さいごに
今回は、実印について、また印鑑に刻む名前の決め方についてお伝えしました。
これを機会にみなさんが今持っている印鑑を見直してみてはいかがでしょうか。
皆さんに、こだわりのある印鑑を選んで欲しいと言いましたが、決して高額なものを手に入れてもらいたいという訳ではありません。
自身にふさわしく、これからも長く使い続けたいと思えるような印鑑を選んでもらいたいと考えています。
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