公開日:2026.9.24カテゴリー:印鑑の種類について
更新日:2026.9.4

創業時に会社を設立する際、法人印鑑は必要な手続きや事業運営の方法に応じて準備します。
会社の信用を築き、円滑な事業運営を行う上で、適切な印鑑選びは長期的な視点から非常に重要です。
この記事では、会社設立に必要な法人印鑑の種類と役割、長く使える印鑑の選び方、購入から登録までの流れと注意点を解説します。
法人印鑑の種類とそれぞれの役割
会社設立に必要な印鑑の種類
会社設立時には、複数の法人印鑑を準備するのが一般的です。
これらはそれぞれ異なる役割を持ち、法的な手続きや日常業務に不可欠です。
代表者印、法人銀行印、法人角印の3種類が実務上よく使われていますが、これらすべての印鑑を用意することが法律で義務付けられているわけではありません。
これらは「会社設立印鑑セット」として販売されていることも多く、まとめて準備すると便利です。
代表者印は、会社の代表者が登記所に提出する印鑑として、一般に会社の「実印」や「法人実印」と呼ばれています。
法人銀行印は金融機関での取引に用いられます。
法人角印は会社の認印として日常業務で広く使われます。
これらの印鑑を適切に使い分けることで、会社の信用を保ち、業務を円滑に進められます。
実印 銀行印 角印の使い分け
代表者印は、会社の実印として法務局に登録されます。
会社の設立登記、不動産登記、契約書の締結など、会社にとって特に重要な法的行為に用いられます。
個人の実印と同様に、その押印には法的効力が伴うため、厳重な管理が求められます。
法人銀行印は、金融機関に届け出た印鑑として、金融機関が印鑑を用いる各種手続きなどに使用されます。具体的な手続きや印鑑の要否は金融機関によって異なります。
代表者印とは別に作成し、管理することで、万が一の紛失や盗難のリスクを分散できます。
法人角印は、会社の認印として日常業務で最も頻繁に使用される印鑑です。
見積書、請求書、領収書などに押印し、会社発行の書類であることを示します。
法的登録は不要ですが、会社の信用を示す重要な役割を担います。
その他あると便利な印鑑
上記の3種類以外にも、業務効率化に役立つ印鑑があります。
住所印は、会社の住所や社名などをまとめて押印できるゴム印で、封筒の宛名書きや書類作成の手間を省けます。
小切手印は、従来、小切手や手形に会社名などを押印する際に使用されてきた印鑑です。ただし、手形・小切手の電子化が進んでいるため、現在の取扱いや利用期限は金融機関に確認する必要があります。
役職印は、特定の役職名を記した印鑑で、部署ごとの業務で活用されます。
長く使える法人印を選ぶポイント
耐久性の高い印材を選ぶ
法人印鑑を長く使うには、耐久性の高い印材選びが重要です。
木材系の柘は一般的ですが、摩耗や乾燥によるひび割れのリスクがあります。
水牛系の黒水牛やオランダ水牛は粘り気があり耐久性に優れますが、乾燥や虫食いに注意が必要です。
最も耐久性が高いのはチタンです。
チタンは金属のため、摩耗や劣化の心配がほとんどなく、水や薬品にも強いため手入れが容易です。
初期費用は高めですが、長期的な視点で見ればメンテナンスの手間や再作成のコストを抑えられ、コストパフォーマンスに優れています。
偽造されにくい書体を選ぶ
法人印鑑は会社の信用に関わるため、偽造されにくい書体を選びましょう。
一般的に法人印鑑で推奨される書体は、篆書体(てんしょたい)や印相体(いんそうたい)です。
これらの書体は文字が複雑で判読しにくく、安易な偽造を防ぐ効果があります。
篆書体は、日本の印鑑の歴史において最も古くから使われている書体の一つで、重厚感と風格があります。
印相体は、吉相体とも呼ばれ、文字の外枠が八方に広がるようなデザインが特徴です。
適切なサイズを選ぶ
法人印鑑にはそれぞれ適切なサイズがあります。
登記所に提出する代表者印は、商業登記規則により、辺の長さが1cmの正方形に収まるもの、または辺の長さが3cmの正方形に収まらないものは提出できません。また、印鑑は照合に適するものである必要があります。
一般的には、直径18mm程度の丸印がよく用いられます。
法人銀行印は、代表者印よりも一回り小さい直径16.5mm程度を選ぶのが一般的です。
これは見た目で区別しやすく、管理上の混乱を防ぐためです。
法人角印は、正方形の印鑑で、21mm角や24mm角が標準的なサイズとされています。
法人印鑑の購入から登録までの流れと注意点
購入場所と費用相場
法人印鑑は、印鑑専門店、オンラインショップ、文具店などで購入できます。
印鑑専門店では専門スタッフに相談でき、オンラインショップは多くの選択肢から手軽に比較検討できます。
費用相場は、選ぶ印材やセット内容で大きく異なります。
柘などの木材系は数千円から、黒水牛やチタンなどの高級印材は数万円以上かかることもあります。
会社設立印鑑セットとして、代表者印、銀行印、角印の3点セットで購入すると、個別に買うよりもお得になる場合が多いです。
予算と品質のバランスを考慮して選びましょう。
印鑑登録の手順と必要書類
代表者印を登記所に提出する場合は、印鑑届書によって提出します。
登記申請と同時に提出することもできます。オンラインで登記申請をする場合、印鑑の提出は任意です。
法務局の窓口またはウェブサイトから「印鑑届書」を入手します。
この届書に、会社名、本店所在地、代表者氏名などを記入し、登録する代表者印を押印します。
書面で印鑑を提出する場合は、印鑑届書と代表者個人の印鑑証明書などが必要です。
代表者個人の印鑑証明書は、原則として作成後3か月以内のものを使用します。
オンライン申請では印鑑提出が任意となる場合があります。
これらを揃え、管轄の法務局に提出することで登録が完了します。
登録が完了すると、会社の印鑑証明書を発行できるようになります。
印鑑を長く使うための保管方法
法人印鑑を長く使うためには、適切な保管と手入れが不可欠です。
印鑑は直射日光や高温多湿を避け、乾燥した冷暗所に保管しましょう。
特に木材系や水牛系は、乾燥によるひび割れや虫食いのリスクがあるため、専用ケースでの保管が推奨されます。
使用後は、印面に残った朱肉を柔らかい布などで丁寧に拭き取ることが大切です。
朱肉が残ると、印面劣化や印影不鮮明の原因となります。
複数の印鑑を所有している場合は、どれがどの印鑑かすぐにわかるように管理を徹底しましょう。
万が一、印鑑を紛失したり盗難に遭ったりした場合は、速やかに警察に届け出るとともに、法務局や金融機関に連絡し、必要な手続きを取りましょう。
よくある質問
Q. 創業時に必要な会社設立用の法人印鑑は、どのような種類を用意すればよいですか?
A. 代表者印、法人銀行印、法人角印の3種類を揃えるのが一般的です。印鑑市場では、会社設立や開業に必要な法人印鑑を各種取り揃えており、用途に合わせた印鑑作成に対応しています。
Q. 長く使える法人印鑑を作りたいのですが、おすすめの印材はありますか?
A. 摩耗や劣化がほとんどなく、水や薬品にも強いチタンなどの金属製印材が人気です。印鑑市場では、耐久性に優れたチタン印鑑をはじめとする高品質な法人向け印材を豊富にご用意しています。
Q. 法人印鑑の偽造を防ぐために、どのような書体を選ぶべきですか?
A. 文字が複雑で判判読しにくい篆書体や印相体などの書体が偽造防止に効果的です。印鑑市場では、可読性を低くしセキュリティ性を高めた美しい書体を熟練の技術で仕上げてご提供しています。
Q. 代表者印・銀行印・角印をまとめてお得に購入することはできますか?
A. はい、まとめてご購入いただけます。印鑑市場では、単品で揃えるよりも便利でお得な会社設立用の法人印鑑3点セットなどを幅広くラインナップしています。
まとめ
創業時に法人印鑑を選ぶことは、会社の未来を左右する重要な決断です。
代表者印、法人銀行印、法人角印の3種類が基本となり、それぞれ異なる役割と法的効力を持ちます。
長く安心して使える印鑑を選ぶには、耐久性の高いチタンなどの印材、偽造されにくい書体、適切なサイズ選びが肝要です。
購入場所や費用相場を把握し、代表者印の法務局への登録手続きを正確に行いましょう。
また、購入後も適切な保管と手入れを怠らず、万が一の事態に備えることが大切ですし、会社の信用を守る上で不可欠です。
これらのポイントを踏まえ、会社の信用と安全を守るため、慎重かつ計画的に法人印鑑を選び、準備を進めましょう。













































