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銀行印に向いている印鑑って?個人用と法人用の選び方をご紹介!

2019.2.10カテゴリー:印鑑の種類について

口座開設に必要な銀行印。
「銀行印を作りたいけど、どんな種類のものがふさわしいの?」
と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも銀行印と実印の違いは何か?
個人用と法人用で適している印鑑は違うのか?
今回は、銀行印に関するそれらの疑問にもお答えしていきます。
この記事を読めば、どのような銀行印をつくるべきはっきりと分かるでしょう。


□そもそも銀行印をつくる必要はあるのか


実印をつくれば銀行印はいらないんじゃないか?
を思った方もいらっしゃるいのではないでしょうか。
実印と銀行印は、呼び方を変えているだけで、印鑑として認められる規制は同じなのです。
どちらもはっきりとした定義がある訳ではありません。
つまり銀行印として購入した印鑑を実印として使用できますし、同様に、実印として購入した印鑑を銀行印として使用することもできます。

しかし店舗では、これらを別のもののように販売していますが、それは種類が違うということを意味するのではなく、ある目的があるからです。
その目的とは、偽造されるというリスクを避けることです。
遺産相続や不動産手続き、公正証書や契約書などの重要な場面で使用されるのが実印です。
その次に重要とされているのが銀行口座に関係する銀行印です。
この2つに別の印鑑を使い分けることで、偽造されて悪用されることを避けることができます。
偽装リスクの分散、これが銀行印をつくる意味なのです。

□どんな銀行印をつくるべきか


金融に関する取引には銀行印が必要です。
現在はATMでカードを通して暗証番号を打てば口座からお金を引き出すことができますが、銀行の窓口でも銀行印と口座情報があればお金を引き出すことができるのです。
つまり、自分のお金を守るためにも銀行印は複製されにくい書体で、丈夫で欠けにくいものにするべきです。
安く手に入る三文判を銀行印とするのはやめておきましょう。

□フルネームか苗字のみか


印鑑に彫刻する名前は、フルネームにするべきか苗字のみにするべきか名前のみにするべきか、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、銀行印はどれを選んでも大丈夫なのです。
3つの選択肢の中で、一番おすすめなのはフルネームです。
フルネームだと人と被る確率は格段に低くなり、複製されるリスクが低くなります。
しかし、フルネームだと文字数や画数が多い方は、印面がごちゃごちゃしてしまい、印鑑を押しても文字を読み取りにくくなってしまいます。
そのような場合は、苗字のみか名前のみをおすすめします。
また、名前のみを選ぶのは女性に多いです。
女性は結婚するとほとんどの人は苗字が変わるので、その際にまた印鑑を作り直すことがないようにと、最初から名前のみを彫刻するという理由で選ぶ人が多いです。

□おすすめの材質・書体


ここからは銀行印のおすすめのオプションを個人用と法人用に分けてご紹介します。

*個人印鑑


・材質
一番人気の材質が黒水牛です。
水牛の角を加工した、漆黒の艶による重圧感と風格が男女問わず人気な材質です。
耐久性にも優れ、しっかりしたつくりですので綺麗に印を押すことができます。
次に人気なのがブラストチタンです。
純チタンを使用したマットな感触が特徴的な材質です。
耐久性と捺印性に優れ、経年劣化の心配がありません。

・書体
複雑な見た目で複製されにくい吉相体がおすすめです。
吉相体は外に広がるような書体が特徴的で、縁起が良いと言われています。
そのほかとしては、篆書体や古印体がよく使用されている書体です。
また、彫刻の向きは縦彫りと横彫りから選びます。
縦彫りのものを目にすることが多いですが、上から下へお金が流れていかないようにと横彫りを選んだり、実印と区別しやすくするためにあえて横彫りを選ぶ人もいます。

*法人印鑑


・材質
法人印鑑の材質も個人印鑑同様一番人気は黒水牛です。
そしてその次に人気が高いのは薩摩本柘です。
薩摩本柘は、柘の中で高級品として知られており、古くから印材として使われている材質です。
手に入りやすい価格で一般的な印鑑として広く愛用されています。天然植物系の印材ですので、繊維が緻密で硬度も粘りも高く彫刻に適しています。
また、薩摩本柘は木製ですので、直射日光や湿気影響を受ける可能性があるというのがデメリットです。
そのため保管方法には注意して印鑑を長持ちさせることが重要です。

・書体
法人印鑑の場合、最も人気なのは篆書体です。
法人印鑑は、外枠に会社名を入れて内枠に銀行之印を入れるのが基本形です。
ですので字数がどうしても多くなるため、細くすっきりした書体が向いているでしょう。
すっきりした書体で読みやすいのが篆書体です。



□さいごに


今回は、銀行印の選び方についてお伝えしました。
銀行印や実印のような重要な印鑑は、偽装されることを防ぐためにも、印鑑までこだわっているという好印象を持ってもらうためにも、それらに適したタイプのもので自分の気に入るデザインを選ぶことが大切です。
一度あなたの持っている印鑑を見返して、その印鑑で本当に良いのか考えてみてください。

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印鑑の知識

  • ■印鑑登録について

    どんな印鑑でも印鑑登録をして実印として使えるわけではありません。大きすぎる印鑑や小さすぎる印鑑もNGですし、材質によっても不可となる場合があります。詳しくはこちら

  • ■作成可能な文字数について

    基本的に印鑑市場手書き文字館では作成する彫刻印鑑の文字は全て手書き文字で作成するため、物理的に可能な文字数であれば、どのような文字でも書くことができます。
    但し、狭いスペースに詰め込み過ぎると線が細くなりすぎたりして、彫刻に耐えれなくなります。
    文字数は漢字やひらがななど組み合わせる文字によって異なります。

  • ■紛失したので前と同じ印鑑が欲しい場合

    実印や銀行印に使う彫刻印鑑は、同じものを作ることはできません。
    そのため紛失した際は、新しい印鑑を作り必ず再登録の必要があります。
    実印や銀行印にゴム印等の同じものがいくらでもできるような印鑑が登録不可の理由はそこにあります。

  • ■印鑑の文字が何と書いてあるか読みにくい

    特に実印では「印相体」という現代文字と一見異なる形状を持つ書体が好まれますが、特に印相体が読みにくいのは当然です。
    読みにくいからこそ、印影を第3者が見ても一目で何と書いてあるか判りにくく、防犯性に優れていると言われています。

  • ■同じ名称の印鑑でもお店によって、どうして価格が違うの?

    それは、材質も微妙に異なる場合もありますが、基本的には作成方式によって価格は異なるからです。
    大量生産の激安店では、作成にかける時間や人員を割くことができません。
    印鑑市場手書き文字館では少々価格は高くなりますが、文字の作成から手書き文字で作成し、美しい文字でこの世に1本だけの安全な印鑑を作ることに努めています。

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