2019.6.20カテゴリー:印鑑の種類について
婚姻届にシヤチハタを使ってはいけないと知っていましたか?
この記事では、婚姻届に必要なものを、印鑑を中心にしてご紹介します。
おめでたい記念の書類ですので、失敗せずにスムーズに受理されて欲しいですよね。
ではまずは、印鑑に注目する前に、大まかに婚姻届を提出するために必要なものを押さえましょう。
□婚姻届を提出するためにな必要もの
*婚姻届
市区町村の役所の、戸籍を扱っている部署で入手できます。
記入事項は全国共通であるため、全国の役所で入手できますが、最近では「ご当地婚姻届」や「おしゃれな婚姻届」なども人気で、ダウンロードできるサイトも多くあります。
書き間違えたら、訂正印(2人が押した印鑑と同じもの)を押して修正すれば受理されますが、予備の婚姻届を入手していると良いでしょう。
証人欄の実母の氏を省略して名だけ書かれている、婚姻後夫婦の新本籍の記入がない、住所欄は婚姻届提出時点での住民登録地だが、転入予定地の住所が書かれている、筆頭者が分からず記入がない、などの不備がよくあるようなので注意しましょう。
*戸籍謄本
戸籍に関する全ての項目が記載されている書類です。
本籍のある市区町村の役所から交付申請書をもらい、必要事項を記入して申請するとその場で入手できます。
婚姻届を提出する場所が、2人の本籍地と同じ場合は用意する必要はありませんが、2人の一方、あるいは2人ともの本籍地と違う場所に提出する場合のみ必要です。
自治体にもよりますが、マイナンバーカードや住民基本台帳カードがあると、コンビニで発行できることもあります。
その場合は、本籍地が遠方でも、近所のコンビニで発行できるため便利です。
戸籍に入っている全員の事項を写したものが「戸籍謄本」ですが、戸籍に記載された一個人の事項のみを抜粋して写したものを「戸籍抄本」というものがあります。
間違えて「戸籍抄本」を入手しないように注意しましょう。
*本人確認書類
運転免許証やパスポート、マイナンバーカード、健康保険証などが有効です。
*印鑑
婚姻届を提出する2人の印鑑の他に、20歳以上の証人2名の署名と捺印が必要です。
20歳以上の方なら親や兄弟でも証人になることは可能ですが、自分が押した印鑑とは別の印鑑を捺印してもらう必要があります。
□必要な印鑑の種類
婚姻届にはシヤチハタではなく朱肉を使って押す印鑑が必要です。
その理由をご紹介していきます。
*シヤチハタと普通の印鑑の違い
違いの1つめに、インクを使うか、朱肉を使うか、という違いがあります。
シヤチハタは、インクが内蔵されており、朱肉を使わなくてもスタンプを押す時のようにインクをにじませることで押印できます。
一方普通の印鑑は、朱肉を用いて押印します。
シヤチハタのインクは印鑑の朱肉よりも乾きやすく、変色したり薄くなったりしてしまいがちだったのですが、改良が進み、押印した時の色に関しては今では印鑑とそれほど違いはありません。
では、なぜ婚姻届にシヤチハタは使えないのでしょうか。
答えは、素材の違いです。
一般的に印鑑は、木材、金属、石材などの硬い素材で作成されています。
そのため、何度押印しても印影が変化しません。
一方シヤチハタは、内部にインクを内蔵させるために、特殊なゴム材で作成されています。
印面もゴムで作成されているため、インクのにじむことにより印影が変化してしまい、印鑑照合や個人確認ができない可能性があります。
また、シヤチハタは大量生産の認印であるため、姓が同じの個人を識別できません。
よって、婚姻届を含む公的な書類や、契約書などの重要な書類には、シヤチハタは使えません。
婚姻届にシヤチハタを使ってはいけない理由を分かっていただけたでしょうか。
一方、実印か認印かは特に規定がないため気にしなくて良いですが、実印と認印の区別がつかない方のために、念のため実印と認印について詳しく見ていきましょう。
*実印と認印の違い
実印は、住民登録をしている市区町村の役所や役場で印鑑登録をし、法的な効力を持った印鑑のことです。
認印は、印鑑登録をする必要がなく、日常的に用いられる印鑑です。
婚姻届には実印を押さなければいけないと思っている方は多いですが、本人を証明する印鑑であればどちらでも構いません。
□まとめ
婚姻届を提出するために必要なものを、印鑑を中心にお伝えしました。
婚姻届に使う印鑑に関しては、シヤチハタではなく朱肉を使う印鑑を使用すること、証人には別の印鑑を使ってもらうことを押さえておけば問題ないでしょう。
女性の場合は、結婚後に新しいお名前の印鑑が必要になります。
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