「実印の印鑑登録って、何が必要なんだろう…?」
このような思いを抱かれている人は少なくないと思います。
印鑑登録という言葉自体ほとんど聞いたことがないのに、いきなり「必要だから申請してくれ」と言われても困りますよね。

 

経験したことがないことをやるのは誰だって不安を覚えます。
だからと言って、何もできないでいたら、必要な事がどんどん後回しになってしまいますよね。
そのような事態に陥る方が1人でも少なくなるように、印鑑登録の方法をお伝えします。
この記事を読んで、不安なく印鑑登録に行けるようになりませんか。

 

【印鑑登録とは】

まずは、印鑑登録とは何かについて確認していきます。
印鑑登録とは、あなたの実印を市区町村の役場に登録することです。
ここで登録できる人には制限があります。
それは15歳以上の人です。

 

1人1本だけ登録できることも覚えておいてください。
実は、外国の方であっても登録することができるのです。
その場合、外国人登録をしておく必要があるため、あらかじめ登録しておきましょう。

 

皆さんの中には印鑑登録の必要性をあまり感じられない人もいらっしゃると思います。
そのようなことはありません。
印鑑登録をすることで、印鑑証明書が発行されます。

 

印鑑証明書は「書類を作成したのがこの人で、ここに押されている印影がその証」というのを保証してくれるのです。
この証書がなければ、自動車の購入や不動産取引、公正証書の作成などができません。
また、印鑑登録をしなければ、その印鑑は実印としての効力を持てないのです。

 

実印としての効力を認められなければ、ただの印鑑と変わりません。
印鑑証明書が必要なものを購入する予定がある人や既に実印として使う予定の印鑑を持っている人は、今のうちに印鑑登録をしておきましょう。

 

【実印登録ができる印鑑の条件】

実印登録をしようと思い立って、苗字が彫られた印鑑を即席で買っても登録できないことがあります。
なぜなら、実印はあなたの財産だけでなく、あなたがあなたであることを証明する印鑑なのです。
オーダーメイド以外の印鑑を登録してしまえば、他の人も印鑑証明書ができてしまうかもしれません。
実印は印鑑の中でも非常に重要な印鑑であるため、ハンコ屋さんに依頼して、複雑な印影で作ってもらいましょう。

 

材質についても注意が必要です。
変形しやすい素材は避けましょう。
具体的には、ゴムやプラスチックなどの素材です。

 

少しでも欠けてしまえば、印鑑登録した印鑑とは異なると判断されてしまいます。
つまり、印鑑証明書が発行できないのです。

 

自治体によっては、そのような素材で作られた印鑑では印鑑登録を受け付けていないこと
もあります。
実印を作成する際は、オーダーメイドの印影、丈夫な素材で作りましょう。

 

実印登録ができない印鑑の条件としては、以下のものが挙げられます。
これらのことを意識して、安心して実印として使える印鑑を購入しましょう。
・他の人と同じデザインの印影
・一辺の長さが8mmの正方形に収まる小さい印影
・一辺の長さが25mmの正方形に収まらない印影
・住民票に登録している氏名や氏、名、氏と名の組み合わせ以外で印影が作成されている印鑑
・ペンネームや芸名の印鑑
・氏名以外の情報が記載されている印鑑
・印影がはっきりしていない印鑑
・大量生産されている印鑑
以上の他にも、市区町村によって登録できる印鑑の条件は異なります。
印鑑を作成する前に、どのような条件があるかを確認してみてはいかがでしょうか。

 

【印鑑登録に必要な物と流れ】

印鑑登録をする際、以下のものが必要になります。
・印鑑登録をする印鑑
・パスポートや免許証など、観光所が発行した顔写真付きの身分証明書
・登録費用
印鑑登録は本人が行うのが基本です。

 

しかし、どうしても申請できない人のために代理人でも作成できます。
その場合、委任状が必要になる事を覚えておいてください。

 

印鑑登録の流れとしては、最初に市区町村役場窓口にある「申請書」に必要な情報を記入します。
記入し終えたら、申請書と登録したい印鑑を揃えて窓口に提出してください。
小さな続きがいくつか完了すれば、印鑑登録は完了です。

 

わからないことがあれば、役場の方に聞いてみましょう。
自分で何とかしようと、誤った手順で進めてしまえば、後で大きな問題となる事も考えられます。
あらかじめわからないことを調べておいたり、必要なものをしっかりと揃えておいたりして、できるだけ不安に感じる要素を少なくしてから、印鑑登録をするようにしましょう。

 

今回は、印鑑登録の方法をご説明しました。
印鑑登録が終わったら、実印を厳重に保管してください。
実印を無くしてしまうだけでも、様々な手続きが必要になってしまいます。

盗難に備えて印鑑証明書と別の場所に保管したり、手入れやケースをこまめに行ったりして、その必要性が生まれないようにしてください。
実印と印鑑証明書の紛失は、あなたの人生に大きな危険をもたらします。
悪い影響を受けないように、厳重な管理を行いましょう。