2020.7.20カテゴリー:印鑑について
「実印を作りたいけど、いつ作るべきなんだろう。」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
印鑑は頻繁に使うものではないため、安いもので済ませている方も多いでしょう。
しかし、突然必要になったときに慌てて作ろうとしても時間がかかるものです。
今回は、実印を作成するタイミングについて説明します。
□実印を作成するのにおすすめのタイミング
実印を作るときに、必要になったタイミングで即座に準備するのは良くありません。
長年使えるものなのに、雑な選び方をしてしまうことで、偽造される可能性が高まります。
その場しのぎで安い三文判で済ませて、後から変更しようとして、そのままにしている方も多いでしょう。
しかし、三文判は偽造リスクがあるだけでなく、耐久性もなく登録すらできないこともあります。
印鑑を軽視する方は多いですが、長年使うものと考えれば、じっくりと作る時間を取るのも悪くないですよね。
ここでは、実印を作るおすすめなタイミングを紹介します。
1つ目は、学生を卒業するときです。
高校や大学を卒業して、社会人になるときに実印を作るのはおすすめです。
実印は社会人になると同時に使う機会が格段に増えるため、気持ちの面と必要性の面の両方で作っておくのも悪くないでしょう。
2つ目は、成人するときです。
社会人になるときの他にも、成人を迎えるときも大きく心変わりする方は多いでしょう。
成人の記念として、両親から子供にプレゼントするのも良いでしょう。
3つ目は、結婚するときです。
結婚するときは、実印を作るのに適したタイミングです。
女性の場合は、結婚と同時に名字が変わる場合が大半ですよね。
以前の名字の印鑑が使えなくなるため、新しく作る必要があります。
新しい名字を背負うという心構えもできるでしょう。
夫婦で揃って作ると、一生の思い出にもなります。
4つ目は、昇進や新規事業を始めるときです。
会社で昇進したときや、新しく事業や会社を始めるときといったタイミングで心機一転の意味を込めて、実印を作成するのも良いでしょう。
実印は開運効果もあると言われており、運気を上げるためとして購入されることもあります。
人生の転換期に、次に行うことの成功を祈って印鑑を作ると気合も入るでしょう。
□印鑑を作る前に決めておくべきこと
印鑑を作る前に、決めておくと良いことを紹介します。
1つ目は、材質です。
実印の素材は固めがおすすめです。
しかし固くなるにつれて、価格も上がるため予算との兼ね合いになるでしょう。
また、用途によっても使われる素材の違いがあります。
個人用としては黒水牛が使われ、法人用は象牙が使われることが多いです。
材質は実印に非常に大きな影響を与えるため、良く考えてから決めましょう。
2つ目は、印面です。
印面は名字や名前のいずれか、もしくはフルネームで作成できます。
女性の場合は結婚で名字が変わる場合があるため、名前だけで作成する選択肢があります。
結婚に期待して、名前だけ彫るのも良いでしょう。
3つ目は、大きさです。
印鑑の登録が可能な大きさは決まっています。
8ミリメートルから25ミリメートル以内で作る必要がありますが、男性は16.5ミリメートルで、女性は13.5ミリメートルの大きさで作る場合が多いです。
□実印に適した書体とは
漢字の書体というと、篆書体(てんしょたい)や行書体、古印体などが見られることが多いです。
「印鑑の書体はそんなに重要なのか。」と思う方もいるでしょう。
印鑑に適している印相体は、篆書体を基礎として印鑑により馴染むように整えられた書体です。
そのため、書体によって差があると考えて良いでしょう。
印相体が実印に適している理由は3つあります。
*フレームが欠けにくい
他の書体よりも、周りのフレームと接している箇所が多いため、フレームが欠けることはあまりありません。
実印の場合は、フレームが欠けてしまうと、文字部分に問題がなくても作り直す必要があります。
そのため、フレームが欠けづらい印相体は実印に合っています。
*縁起が良いこと
印相体が縁起が良いとされる所以は、フレームとの接点が多く、外に広がろうとする見た目になっていることです。
さらに、円の中に敷き詰められた文字であるという理由です。
日本人が古くから受け継いできた縁起を大切にしたいという気持ちを表すための書体と言えます。
*字体の複雑さ
印相体は読みづらい印象がありますが、その複雑さゆえに偽造されづらくなっています。
実印は重要な印鑑で、複製されたり、偽造されてはなりません。
この点で、実印にはぴったりです。
また、他の書体よりも彫刻師のスキルが反映されるため、自分だけのデザインを作ってもらえるでしょう。
□まとめ
今回は、実印を作成するタイミングについて説明しました。
実印を社会人になるときや結婚するタイミングなど人生の転換期に新しく作ることで、心機一転して新生活の良いスタートを切る活力にもなります。
一度作ると長年使えるため、これを機に実印を作成してみると良いでしょう。