2020.11.15カテゴリー:印鑑について
子供に印鑑を作成しようとお考えの方はいませんか。
「子供用の印鑑は大人用とは何が違うのだろう。」
「どのような種類を選べばよいのだろう。」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
子供が使う印鑑に対する親の関心は、安全性や耐久性、将来的な使用まで、さまざまな観点から非常に高いものです。
この記事では、子供にとって最適な印鑑の選び方と、特に男の子におすすめの印材と彫刻スタイルをご紹介します。
これから子供の印鑑を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
そこで今回は、子供の印鑑を作成する際に知っておくべきポイントについて解説します。
□印鑑の種類とは
子供に印鑑を作る場合、どんな種類を選べばよいか分からない方は多いのではないでしょうか。
まず、どのような印鑑の種類があるのか理解しておきましょう。
*印鑑登録を行うための実印
実印は、住所先の市区町村で印鑑登録を行い、車や不動産を購入する際に使うものです。
15歳未満は実印の印鑑登録ができないため、子供の使用頻度は低いでしょう。
子供が使う機会は少ないと思いますが、将来のことを考えて、子供の出産時にプレゼントされる方も多くいらっしゃいます。
*銀行口座に必要な銀行印
銀行印とは、銀行口座を開設する際に必要となる印鑑です。
子供の将来の貯蓄に向けて、お年玉用の口座を開設する方や子供用の通帳を作る方は多いです。
銀行印は実印に比べて子供が使用する機会は多いため、お孫さんやお友達の子供の出産祝いでプレゼントする方も多いです。
*日常的に使う認印
認印は回覧板や宅配便の受け取りなど日常でよく使うため、子供も気軽に使う場面は多いと言えます。
しかし、認印は家族で1本だけ用意しているというご家庭は多いでしょう。
せっかく子供にプレゼントするのであれば、長期間使える印鑑の方が良いですよね。
そのため、認印よりは素材にこだわることが多い実印、銀行印の作成をおすすめします。
□子供用印鑑の彫刻スタイルは横書きか縦書きか
印鑑の彫刻スタイルには、主に縦書きと横書きの二種類があります。
一般的には、男性の実印では縦書きが用いられ、これには深い文化的背景と実用性が関わっています。
縦書きは、成長や発展を願う意味合いも持ち合わせており、家の長としての役割を象徴するスタイルです。
1:縦書きの利点
日本では、ビジネスシーンや日常的な書類において縦書きの印鑑を使用することが多いため、多くの方から認識されやすい傾向にあります。
そのため、縦書きの印鑑を持つことは非常に実用的です。
また、縦書きは家族を象徴する名字を強調し、一家の結束と繁栄を願う意味が込められています。
公式な文書に使用する場合、識別しやすく、格式を感じさせられます。
一方、横書きは銀行印に多く用いられ、実用性を重視した彫刻スタイルです。
また、銀行印を横書きにすることは、お金が縦に流れないように願う意味も込められています。
2:横書きの利点
日常的な使用に適しており、視認性が高く使いやすいのが特徴です。
また、名前が読みやすく、スピーディーに使用できます。
個人の名前を強調し、プライベートな使用に適しています。
男の子には、将来的に家族を支える立場になることを考え、一般的に使用頻度の高い、縦書きの印鑑をおすすめします。
特に実印として使用する場合、縦書きはその重要性を際立たせる選択となります。
実印、銀行印、認印を適性に応じ縦書き、横書きと分けることで、それぞれの印鑑の区別がつきやすくなります。
□一生モノとしての印鑑!男の子におすすめの素材
子供用の印鑑として、一生モノを選ぶことは非常に意義深い選択です。
男の子に推奨される素材は、チタン、黒水牛、屋久杉などが挙げられます。
これらの素材は、耐久性や美観、さらには特有の意味合いを持っており、成長と共に継続的使用できる特性があります。
1:チタン
金属のチタンは強度と軽さを兼ね備え、金属アレルギーの心配が少ないことから、子供にも安心して使える素材です。
捺印性が高く、清潔に保ちやすいため、長期的に使用しても品質を保てます。
子供でも上手く押印しやすいことが特徴です。
2:黒水牛
伝統的な印材であり、耐久性に優れており、子供が大人になるまでの長い間、安心して使用できます。
また、コストパフォーマンスに優れ、高品質ながら手に入れやすい価格帯であるため、初めての印鑑に適しています。
3:屋久杉
非常に珍しい素材であり、持つことに誇りを感じられる特別な印鑑です。
世界遺産に指定されている屋久島で育った杉で、独特の木目が美しく、使うほどに味が出るため、長く愛用することでその価値を実感できます。
市場に出回っている事は少ないですが、希少であることから、周りとの差別化を図れます。
これらの素材は、それぞれに異なる特性と魅力を持ちますが、共通しているのは「一生モノ」としての価値です。
男の子にとって、初めての印鑑は特別な意味を持つため、素材選びには特に注意を払いたいものです。
□子供の印鑑作成のポイントとは
初めて印鑑を作ってあげるという方の中には、どのように選べばよいか分からない方はいらっしゃるでしょう。
そこで、子供用の印鑑を作成する際に押さえておくべきポイントについて解説します。
まず、名前の掘り方について解説します。
名前の掘り方はフルネームのみ、名前のみ、苗字のみの3種類あります。
子供が成長して大人になった時でも、同じ印鑑を使えた方が便利ですよね。
そのため、男の子の場合は、将来結婚しても苗字が変わる可能性は低いためフルネームで名前を彫りましょう。
女の子の場合は、結婚した際に苗字が変わることが多いため、下の名前のみでの作成が良いでしょう。
女性が結婚してからでも同じ印鑑を使えるという点が、名前のみの印鑑の大きなメリットですね。
続いて、子供用の印鑑の適切なサイズについて解説します。
一般的に、印鑑は10ミリメートルから15ミリメートルのものがよく使われます。
子供用の印鑑の適切なサイズとしては、巣立ってからでもずっと使えるように、大人用と同じサイズが望ましいでしょう。
フルネームで作る場合は13.5ミリメートルや15ミリメートルがおすすめですが、苗字や名前だけの場合は少し大きいでしょう。
そのため、女の子用で名前だけで作る場合には12ミリメートルがおすすめです。
書体については印鑑の種類で決めるとよいでしょう。
実印の場合は、印相体がおすすめです。
印相体は可読性が低く複雑な構造のため複製が困難であり、セキュリティは高いと言えます。
銀行印は子供用に限らず古印体など比較的読みやすい書体が多く利用されています。
力強さのある古印体は男の子に向いているでしょう。
一方、女の子には文字が細く女性らしい柔らかな印象を与える篆書体が良いでしょう。
印鑑の素材も考えるべき重要なポイントですね。
印材は種類も価格も本当に様々です。
その中でお好みやご予算に合わせて、良いと思われる印材を選びましょう。
数多くある印材の中でも、軽くて丈夫かつ低価格の木材や、耐久性に優れており長く使えるチタンなどがおすすめです。
また、絵柄やキャラクターが入った印鑑もありますので、子供も喜ぶでしょう。
子供の印鑑の作成をご検討中の方の中には、印鑑を兄弟や家族で使いまわしてもいいのか気になる方はいるのではないでしょうか。
実際に1本の印鑑を家族で使いまわしている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、印鑑は使いまわしせず、1人1本で作りましょう。
家族で使いまわしていた銀行印がなくなってしまった場合、全ての通帳を登録しなおす必要があります。
そうなると、とても手間がかかりますよね。
また、万が一通帳と銀行印が盗まれた場合、盗まれた印鑑が悪用されないように速やかに銀行に届ける必要があります。
これも家族全員分ですので、とても労力がかかるでしょう。
このようなことにならないためにも、通帳と印鑑は分けて保管しましょう。
また、便宜上の理由からも、家族全員分を作成した方が良いでしょう。
例えば子供2人が大人になって家を出ていく際、通帳はそれぞれ自分のものを持っていきますね。
しかし、印鑑は使いまわしの1本しかないため、巣立った子供のどちらかが再度印鑑を作って登録し直す必要があります。
安全上、便宜上の理由から、印鑑は家族全員に1本ずつ作成しましょう。
□まとめ
この記事では、子供用印鑑の選び方に焦点を当て、特に男の子に適した印材と彫刻スタイルについてご紹介しました。
縦書きスタイルの実印は男の子の成長を象徴し、チタン、黒水牛、屋久杉などの素材は耐久性と美観を兼ね備えているため、一生モノとして推奨されます。
印鑑は単なる道具ではなく、その人の一生を象徴する大切なアイテムです。
適切な選択により、子供が成人に至るまで、またその後も大切に使用できる印鑑を選ぶことが、保護者にとって重要な役割といえます。
子供用の印鑑の作成でご不明な点などございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。